消化器内科はほとんどの臓器に対応するため、幅広い医療知識やスキルが身に付くのが特徴の職場です。このため、ジェネラリストとスペシャリスト、どちらの道にも進みやすいのが特徴です。キャリアプランの選択肢が多いのが、消化器内科のメリットといえるでしょう。
消化器内科からのキャリア形成をとして、まず挙げられるのが、認定看護師や専門看護師の資格を取得してスペシャリストを目指すことです。消化器内科ではがん患者さんのケアを行うことも多いですから、がん看護の認定・専門看護師の資格を取得する人が多いのです。
がん看護以外の、糖尿病看護や接触嚥下障害看護、老人看護などの専門・認定看護師の資格取得を目指す人も少なくありません。
特に資格を取得しなくても、さまざまな臨床現場を経験を積みながら、看護スキルを伸ばすことが可能です。
一例として、消化器内科から消化器外科や手術室へとキャリアチェンジを経験すると、外科的な観点から消化器疾患についての理解を深めることができ、臓器全般のスペシャリストとして活躍できるでしょう。特に手術室では、機械出しや外回りなど、一般病棟では学べないスキルが身に付きます。また、手術で臓器を見ることで、これまで行ってきた看護に対する理解度がより深まります。
また、訪問看護の道に進むのもおすすめです。消化器内科の看護師は観察力に優れ、患者さんやご家族とのコミュニケーションが得意な人が多いので、一人で訪問看護を行う際にも、冷静な判断と的確な対応、きめ細やかなコミュニケーションが提供できます。自分のペースで働きたい方にとって、訪問看護は人気のキャリアプランとなっています。