消化器内科の患者さんは慢性的な痛みを抱えていることが多く、看護師は看護を通してその治療・改善をサポートしていくことになります。その過程において患者と信頼関係を築き、症状が改善していくのを見届けることができる点がまず大きな魅力として挙げられるでしょう。
消化器内科に見られる症状には胃の痛み、嘔吐、下痢、下血など辛いものが多く、そうした患者さんのつらい症状に寄り添いながらサポートしていくことになりますが、一方で命にかかる症状を抱えている患者さんは少なく、然るべき治療を受けることで改善していくケースが大半です。看護師の立場からすれば一生懸命サポートすれば患者さんが健康になっていくという形で報われる機会が多いのです。
また、これら消化器内科の患者さんの症状は目に見えにくく、軽重を確認するのが難しい面があります。患者さんの様態の変化をいち早く察知し、しかるべき処置をしかるべきタイミングで行うことができるかが重要になります。
これは看護師にとって非常に重要な役割ですが、このスキルはおもに経験を通して身につけていくことになります。患者さんのちょっとした変化をチェックし、異常が生じていないかどうかを判断する。経験を積めば積むほどこうしたことがうまくできるようになり、自分が看護師としてスキルアップしていることを実感することができる。そんな魅力を持っている職場でもあります。
さらに患者さんだけでなく医師とのコミュニケーションも重視され、日頃患者と密接に関わっている看護師の意見が尊重されたうえで治療計画が決められる傾向がある点も挙げられるでしょう。